サイトアイコン 釣りingドットコム

シマノ20ヴァンフォードC3000をインプレ!エギングには微妙かも・・・

シマノの超軽量リールであるヴァンフォード。軽さやレスポンスは同価格帯のリールでは飛び抜けています。

巻き心地も良く第一印象は最高でしたが、実釣性能はどうなのでしょうか?

今回はヴァンフォードC3000をインプレ!記事後半ではテクノロジーやスペックのお話をしますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

 

 

スポンサーリンク

20ヴァンフォードのインプレ

今回対象となるサイズはC3000です。約1年アジングやエギングで使用しました。巻いていたラインはPE0.5号です。

 

ヴァンフォードの軽さ

ヴァンフォード最大の武器は何と言ってもその軽さです。C3000で180g。これはツインパワーのC2000Sと同じ重量であり、軽さをウリとするダイワのハイエンド機種イグジストの同サイズよりも軽いです。

軽量であることで非常に操作性が高く、思いのままに操ることが出来ます。タックル全体の軽量化も出来るので感度も上がります。

 

ヴァンフォードの巻き心地

ギアボックスがCI4+であるが故のシャラシャラ感は感じます。悪さをするノイズではないので実釣には問題はありませんが、気持ちいい巻き心地ではありません。

ただしこれはステラやイグジストと比べればの話です。

前作よりも遥かにノイズやガタが小さくなっており、価格を考えれば120点の巻き心地です。

 

 

ヴァンフォードの飛距離

最近のシマノのリールはロングストロークスプール搭載が当たり前になってきているので、敢えて言う事ではないかもしれませんが良く飛びますね。

シマノからは4%UPという発表ですが、もっと飛んでいるように感じます。ロングストロークスプール非搭載のリールと比べると明らかに違います。

エギの最後のひと伸びが違います。エギは失速しやすく重さの割に飛距離が出ないルアーなので差が顕著に出ますね。

8本編みのPEだとより体感できるかと思います。

 

ヴァンフォードのレスポンス

レスポンスは最高です。軽量のマグナムライトローターが良い仕事をしています。

ローターが軽いことで、しっとりとした高級感のある巻き心地は出ませんが、ライトゲームで使うなら巻き心地の良さよりもレスポンスが優先です。

レスポンスが良すぎるので慣れるまでは気持ち悪かったです。

巻く・止めるを繰り返すフロートでのアジングでは非常に使いやすいです。

 

ヴァンフォードのドラグ性能

滑り出しや滑り始めてからのスムーズさが前作よりも悪くなっています。

スプールをバラしてみたらフェルトワッシャーではなくカーボンワッシャーでした。

カーボンワッシャーは高負荷時の安定感や耐久性はありますが、スムーズさはフェルトワッシャーに劣ります。C3000クラスではカーボンワッシャーは必要ないと思うし、シマノホームページにも何の記載もないし、シマノさんどうしたの?って感じですね。

 

ヴァンフォードの剛性

残念ながらエギングでの使用感は微妙です。剛性が足りません。

強くジャークした時のボディのたわみとそれに伴うリールのガタツキ。使用1回目の時は「良いやん♪」と思いましたが使用5回目ほどでジャークした時のガタツキが大きくなってきたので使うのをやめました。

恐らく多くの方は気にならない、というか気付きすらしないと思いますが・・・

釣行回数の多い方やハードジャークを多用する方、ディープエリアがメインの方は避けた方が良いでしょう。

 

ヴァンフォードの耐久性

実は耐久性が検証できるほど使ってないんですよね・・・

コスパ抜群の素晴らしいリールであることは間違いないのですが、何か合わないというか使う気にならないというか・・・

多分あまり使わずに売ってしまうんやろうなぁと思います。

 

 

ヴァンフォードを総合的に見て

コストパフォーマンスは抜群に良いです。3万円までのリールなら操作性やレスポンスは飛び抜けています。

非常に優れたリールです。

 

 

ヴァンフォードは買うべきか?

軽くてレスポンスの良いリールを求めているなら買いです。

ただし用途と自分が他に使っているリールにもよります。

例えば普段エギングにツインパワーを使っている方が、軽いリールが欲しいからと言ってヴァンフォードに手を出すとすぐにヴァンキッシュに買い替える羽目になるでしょう。

普段シーバスでツインパワーを使っている方が高感度ハイレスポンスのリールを求めてヴァンフォードを買うのは全然アリだと思います。

ヴァンフォードは高感度・ハイレスポンスで巻き心地も良いリールですが、剛性は大したことないという事は頭に入れておきましょう。

 

 

ヴァンフォードのラインナップと搭載されているテクノロジー

ラインナップ

C2000S・C2000SHG:ライトソルトやトラウトなど幅広く使えるモデルです。

C2500SHG:ライトソルトの一部やブラックバスなどに向いたモデルです。

2500S・2500SHG:ブラックバス、アジ・メバルのフロートやライトロックに向いたモデルです。

C3000SDH:エギング専用と言っても過言ではないモデルです。

C3000・C3000HG・C3000XG:フロート、シーバス、SLSJ、ロックフィッシュなど様々な釣りに使える汎用性の高いモデルです。

3000MHG:シーバス・フラットフィッシュなどの釣りをライトに楽しみたいときに使いたいモデルです。

4000:剛性が高ければハードロックやSLJに良い番手ですが、剛性が高くないヴァンフォードでは何とも使いどころに困る番手です。

4000MHG・4000XG・C5000XG:フラットフィッシュなどの釣りに向いたモデルです。

 

全14ラインナップです。

 

フィーチャー

HAGANEギア

金属の塊を約200トンの圧力でプレスして切削なしに仕上げられたギアです。切削しないことでギアの表面に一切傷が入らないため非常に滑らかかつ強いギアになります。

素材は超々ジュラルミン。

 

マイクロモジュールギアⅡ

非常に細やかなギア。これにより非常に滑らかな巻き心地となります。

 

Xシップ

ギアの大型化、配置の見直し、ピニオンギアのベアリングによる2点サポート。

 

Xプロテクト

回転の軽さを損ねないように、非接触式構造となった防水機能。撥水処理とラビリンス構造の複合により、非常に高い防水性能を誇ります。

少々の水没なら内部に水が入りません。(実証済み)

 

サイレントドライブ

部品間の隙間を可能な限り排除しガタを抑えます。ピニオンギア下側やドライブギア右側、ウォームシャフト下側にウェーブワッシャーを入れることで隙間をなくしています。

 

Gフリーボディ

スプールをオシレートさせるための部品(摺動子ガイド、ウォームシャフト、クロスギアなど)をリールフット側に配置することによって重心を手元に近づけた構造の事です。

 

AR-Cスプール

トラブルなく飛距離を伸ばすことに成功したシマノが誇る高性能スプール。

 

ロングストロークスプール

スプールの糸巻き部の幅を長くすることによって飛距離の向上を実現したスプール。

 

S A-RB

錆を寄せ付けないベアリングA-RBにシールドを被せたベアリングのことです。

 

ワンピースベール

繫ぎ目のない一体形成にすることでラインローラーにラインが自動的に収まるよう設計されたベールのことです。

 

マグナムライトローター

シマノが誇るCI4+製の軽量ローター。パーツの配置を見直し、左右非対称構造に。ベールのチタン化や肉厚の最適配置により回転慣性の低減を実現しながら、剛性もしっかりと確保されています。

 

 

最後に

ヴァンフォードはコストパフォーマンスの高い非常に優秀なリールです。

自分のスタイルにハマれば良いパフォーマンスをしてくれることは間違いありません。

 

 

モバイルバージョンを終了