[2022年版]ヒラスズキロッドの選び方とおすすめ7選!ロッドを選び間違えたら死にます

シーバス・ヒラスズキ

磯の王者ヒラスズキ。ルアーフィッシングをしている方なら1度は釣ってみたいと思うのではないでしょうか?磯からのヒラスズキ釣りのシチュエーションは荒波・強風・悪天候など人間にとっては厳しい場面が多く、他の釣りに比べて危険も多いです。

ライフジャケットやスパイクブーツなどの装備は言うまでもありませんが、ロッドにも安全に釣りを行う為の性能を求める必要があります。

今回はより安全に、そして快適にヒラスズキ釣りを行う為のロッド選びについてお話しますので是非参考にしてください!

選ぶべきヒラスズキ用ロッドはエリアやスタイルによって大きく変わってきます。例えばですが僕のメインとするエリアでは西向きと東向きで求められるロッドが違います。ここでの解説は参考程度にして、自分がメインとするエリアで実際に釣りをしている方に聞くのが間違いありません。釣具屋で相談する場合は必ずヒラスズキ釣りの経験がある方に聞きましょう。

あまり言いたくありませんが、ヒラスズキ釣りの経験すらないような人が書いている大手サイトの記事を信用するのは非常に危険です。他サイトを悪く言いたくはありませんが、最悪命にも関わってくる釣りなので最初に一言言わせて頂きます。

 

 

 

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ヒラスズキ用ロッドを選ぶときに見るべき4つのポイント

  • 長さ
  • 硬さ
  • 継数
  • 価格

それぞれ解説します。

 

ヒラスズキ用ロッドの長さ

最低11フィートです。最低です。凪の時しか釣りをしない、足場が低い、目の前に障害物がないなどの条件が重なるならもっと短くても構いませんが、そんなことはほぼないでしょう。個人的には12フィート~13フィートがおすすめです。※写真は14フィートと11フィートです

ヒラスズキ用ロッドに長さを求める理由は自分の安全確保の為とルアーを曳けるルートを増やす為です。

長いロッドを使う事で自分の立ち位置を1歩下がった位置に取ることが出来るので、不意の大波に攫われるリスクを下げることが出来ます。

目の前に障害物がある場合、そこに波が当たってサラシとなりポイントとなりうるわけですが、短いロッドではせいぜい岩の手前と両サイドぐらいしか撃てません。それ以上厳しく攻めるとルアーロストしてしまいます。

ロングロッドであれば極端な話ですが、岩の裏まで攻められます。もちろん立ち位置や風向きも左右しますが。

ミスキャスト時やルアーが波に飲まれて流された際のルアー回収率は段違いです。ショートロッドでは躱せない障害物もロングロッドであれば躱せます。

僕は11フィートのロッドから入りましたが、11フィートのロッドが短いと感じるまで1ヵ月も掛かりませんでした。14フィートのロッドを導入してからのルアーロスト率の低さは11フィートのロッドのみで釣りをしていた時とは段違いです。

今回はヒラスズキ釣りで使われるロッドの長さを4つに分けて解説します。

 

11フィート未満

人間にとってよほど好条件でない限りは使えません。ただし目の前に障害物がない、ウネリがなく釣り座まで波が来る心配がない、強風などの条件が重なった場合、非常に使い勝手がいいでしょう。

 

11フィート~12フィート

ヒラスズキ用ロッドしてスタンダードな長さで、市販のロッドもこのあたりの長さが多いです。ただし僕は11フィートはヒラスズキ用ロッドではショートロッドだと思っています。

ロッドが長すぎないため、キャスト・操作がしやすく、持ち重りも少ないため、疲れにくいロッドと言えるでしょう。風速10mを超えるような状況ではロングロッドは使いにくいので、そのような状況ではこの長さのロッドの出番です。

 

12フィート~14フィート

ここまでくるとやや長さを感じるようになってきます。キャスト・操作ともに慣れが必要でコントロールが難しいです。

しかしルアーを曳けるコースが増えることでヒラスズキにコンタクトできる確率は上がります。また、11フィートクラスと比べるとルアーロスト率が大幅に下がることもメリットです。

 

14フィート以上

僕にも未知の領域です。振ったことしかありませんがシンプルに重いです。しかしルアーを曳ける範囲の広さはヤバいです。

師匠曰く「岩の裏側を曳けるのが強み」との事でした。16.5フィートと11フィートを持ち比べましたが、11フィートがおもちゃに見えました。

使いこなすためには「ロングロッドの使い方」をきちんと覚える必要があるようです。

 

極端な話になりますが、僕は風がないのであればロッドは長ければ長いほど良いと思っています。安全の為にも短すぎるロッドは選ばないようにしましょう。

 

ヒラスズキロッドの硬さ

ルアーウエイト自体はそんなに重くなくて良いと思います。僕は10g~25g程度のルアーを使う事が90%以上で、30g以上のルアーを使う事はほぼありません。

もちろんそれはスタイルにもよるので、ヘビーシンキングペンシルをかっ飛ばして釣る方やメタルバイブを使う方もいます。

使うルアー自体は重くありませんが、磯でヒラスズキの相手をするためにはそこそこのパワーが必要なので、最初はMAX40g~50g程度のロッドを選ぶと良いです。

その中でもなるべくティップが柔らかいロッドが良いです。荒波の中でルアーの存在感を感じ、流れに乗せて止めたり、漂わせたりするのには柔らかいロッドの方が操作しやすいです。また、柔らかいロッドの方がバイトを弾きにくく、乗せやすいのでキャッチ率が高いです。

ただし強風時は柔らかすぎると全く操作できなくなるので、ある程度ハリのあるロッドが必要になります。

また、抜き上げ必須のエリアや青物が混じるエリアでは強いロッドが必要となります。

 

ヒラスズキロッドの継数

山を抜け、磯を歩くことも多いヒラスズキ釣り。ロッドの携行性は高いに越したことはありません。

2ピースよりも3ピースの方が、3ピースよりも4ピースの方が仕舞寸法は短くなります。振出式もあります。

ただしピースが多ければ多いほど、繋いだり畳んだりするのが面倒です。僕は2ピースのロッドと3ピースのロッドを所持していますが、2ピースの方が快適です。

どうしても仕舞寸法を短くしなければならない場面があるエリアもあるかもしれませんが、その場合は移動のことも考えてロッドを選びましょう。

 

ヒラスズキロッドの価格

ヒラスズキ用のロッドは他のルアーロッドと比べると高額です。長いロッドで軽さと操作性を高めようとすると質のいいカーボンが必要になるからです。またシンプルに長い分、材料を多く必要としますので高額になります。

安いものだと2万円台でそこそこ使えるロッドもありますが、殆どが11フィート以下で長さが選べません。11フィートのロッドでは物足りないポイントも多々ありますが、そういうポイントに対応しようとするなら高額なロッドを選ぶしかなくなります。

5万円以上出せるなら選択肢はある程度ありますが、それ以下の場合は選択肢はあまり多くないという事は頭に入れて予算を組みましょう。

 

 

シーバスロッドやショアジギングロッドで流用できる?

正直ロッドによるとしか言いようがありません。先ほど上で話した条件に当てはまるなら使用は可能です。

しかしシーバスロッドやショアジギングロッドは10フィートまでのモノが多く、ロッドの硬さもヒラスズキ向きではないので流用は考えない方が良いです。

安く済ませたいのは分かりますが、危険性を考えると専用ロッドを買った方が賢明です。ロッド1本分の値段で安全性が上がるなら安いものです。

 

 

おすすめのヒラスズキ用ロッド

おすすめのヒラスズキロッドを何本かピックアップしました。ご参考までに。

 

クロステージCRX-1102M (メジャークラフト)

予算に余裕があるならこのクラスから入るのが良いでしょう。磯に慣れない間はロッドに傷をつけたり折ったりしやすいので、慣れるまでは安いロッドで過ごすというわけです。

次のロッドを買う為の目安にすることも出来ます。より強いほうが良いのか?長いほうが良いのか?など自分が通うエリアで求められる性能を知るために使うのです。

早い方なら1釣行ないしは2釣行で買い替えるでしょう。

こうすることで「高いロッドを買ったけど合わなかった」という事をなくすことが出来ます。

新しいロッドを買った際は売るなり、予備として持っておくなりすれば良いでしょう。

 

ラテオ110MH (ダイワ)

なるべく安く、そこそこ長く使えるロッドを求めるならラテオがおすすめです。

シャープさはディアルーナに劣りますが、ディアルーナより塗装が厚い分、磯で擦ったりぶつけたりした時のダメージが小さくて済みます。

十分すぎるほど軽いですし、求めすぎなければこれで十分でしょう。僕よりも遥かに上手い知り合いも何人か使ってました。

 

スワットSW1253S-MMH (テンリュウ)

「ヒラスズキのキャッチ率を上げる」ことを目標に作られたロッドです。

曲がり過ぎず、曲がらなさすぎず、シャープなのに素直に曲がって良く粘る。流石は老舗といったところでしょうか。

11フィートまでがほとんどのヒラスズキロッドに12.5フィートを出してくるあたりよく分かってますね。

 

モス MS-1202-TR  Afterstorm BURNING Special (Gクラフト)

最近はシーバスロッド専門のメーカーになっているGクラフト。高弾性かつ粘り強いブランクが特徴です。

ロッドの質が高すぎて、「1度使うと2度と他のメーカーのロッドは使えない」という方が続出し、Facebookにはそんな方たちが集まるグループ「G-CRAFT被害者の会」が存在します(笑)

特にTRシリーズはロッドを作っている川崎専務のこだわりがヤバい。

 風速が無風から最大でも10mまでの低気圧通過前後のウネリを基本に、爆風一歩手前の10m予報の北西風サラシにてテスト。 12cmミノー主体でミニマムは7cm前後、10gや7gジグヘッドワームが使える暴風下やウネリに負けない繊細なティップとペンデュラムや振り子によるジグ45gフルキャストが可能な60cm前後のアベレージクラスでもしっかりタメが効き、ランカークラス(6kg以上)になるほど安心感が増すようにバラシを軽減した軽量シャキシャキの11フィートの使用感を求めてダルさのない曲がる強靭なバットを設計。

出典:GクラフトHP

高弾性カーボンを使用することで高い反発力とブレなさを実現。通常、高弾性カーボンを使用すればするほどロッドは硬くなりますが、Gクラフトのロッドは良く曲がり、粘りも強いです。

11フィートのヒラスズキ用ロッドが多いですが、1本選ぶなら12フィートの方がおすすめです。

人気なのか?生産数が少ないのか?手に入りにくいのが難点です。

 

スタッカート110MHSS-HX (ツララ)

ツララのロッドは中弾性で良く曲がり、粘り強いです。

このロッドは前田製作所の「ストローガイドセッティング」が搭載されており、ガイドが非常に多く、小口径であることが特徴です。

高弾性のロッドでこのセッティングにしてしまうと、ティップが硬くなりすぎたり、逆に強度が低下してしまうことも考えられますので、ストローガイドセッティングは中弾性のロッドならではと言えるでしょう。

小口径ガイドを多点配置することでラインのバタつきが抑えられるので強風時に非常に強くなります。インターラインを想像すると分かりやすいと思います。

抵抗が増え飛距離が落ちることを心配する方もいるかと思いますが、PE使用時に限りその心配もありません。コシがないPEラインは小口径ガイドでもスルスルっと抜けてくれるので、むしろバタつきを抑えることで飛距離が伸びる可能性すらあります。

強風時には強い味方になってくれるでしょう。

 

ザ・スポットキング“マスタープラッガー”13.0T (ゴーフィッシュ)

長さは13フィート。この長さのロッドはなかなかレアです。

振出式なので携行性抜群。高弾性でシャキッとしたロッドではなく、中弾性で少しダルいイメージのロッドです。

慣れるまでには時間が掛かるかもしれません。

ナイロンラインにも対応しているのが面白いですね。他のロッドとは違った楽しみ方が出来るでしょう。

 

ザ・スポットキング“マスタープラッガー”16.5T (ゴーフィッシュ)

とてつもなく長いです。長いと分かっていても長いです(笑)

他のロッドでは不可能なコースにルアーを通すことが出来るので、誰にも撃たれていないポイントを撃つことができます。

キャストが難しい、重い、風が吹いたら使えないなどデメリットも多々ありますが、大きな武器となることは間違いありません。

振出式なので仕舞寸法は短いです。

2本目、もしくは3本目にどうぞ。

 

 

 

自分に合った1本を見つけ安全にヒラスズキ釣りを楽しもう!

ヒラスズキ釣りはエキサイティングで楽しい釣りです。自分のスタイルに合わせ、安全面にも配慮して最適の1本を選びましょう!

この記事がその手助けになれば幸いです。

 

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