数多くの種類があり、選ぶのが難しいアジングロッド。
初級編、中級編ではアジングロッドの基本的な選び方と見るべきポイントについて解説しました。
今回は上級編。ハイエンドモデルのアジングロッドをご紹介と選ぶ際に見るべきポイントについて解説します。
アジンガーとして、元釣具屋店員として、ロッドビルダーとしての3つの視点から見ていきます!
この記事を読むメリット
- ガイドリングの違いによる使用感の違いが分かる
- 調べてもなかなか出てこないようなマニアックなロッドを知ることができる
ハイエンドモデルのアジングロッドを買った先の未来
- 最高レベルの感度が体感できる
- 所有感があるので持っているだけで満足
拘り抜かれたブランクス、ガイドやリールシートのパーツ類、目に見えない細部まで吟味されたハイエンドロッドは、まさに究極。
操作感度も反響感度も最高レベルです。
ハイエンドのアジングロッドを買う際の注意点
ハイエンドクラスのアジングロッドは、釣るための性能に特化しているため、耐久性を落として感度を上げている場合があります。
曲げ方を間違えると簡単に折れるロッドもあるので、カーボンの特性を十分に理解したうえで使いましょう。
ハイエンドクラスになるとクセが強いロッドも出てきます。クセが強いロッドは使いこなせれば物凄い武器になりますが、自分と合わなければただの棒と化します。
自分のスタイルを確立してから手を出しましょう。
ハイエンドのアジングロッドを買う際に見るべきポイント
ガイド
このクラスになるとガイドフレームはチタンフレームであるものがほとんどです。僕はハイエンドモデルでステンレスガイドのアジングロッドは見たことがありません。
今回見るべき点はフレームではなくガイドリングです。
ハイエンドモデルに使われているガイドリングはSicリングとトルザイトリングがありますが、それぞれ特徴があるので解説します。
SiCリング
- 炭化ケイ素(シリコンカーバイド)製
- ダイヤモンド、炭化ホウ素に次いで地球上で3番目に硬い物質である
- 傷が付きにくい為、ラインを痛める心配がない
- 1万円を超えるクラスのアジングロッドのほとんどに使われている
トルザイトリング
- Sicと同等の耐久性、耐摩耗性を持つ新開発セラミック
- Sicリングよりも薄く、軽量で同サイズなら内径が大きい為、ラインの抜けが良い
- ラインによっては糸鳴りが激しい為、使うラインを選ぶ必要がある
SiCリングが定番ですが、トルザイトリングの方が持ち重りしないし、感度も良いです。
しかし、糸鳴りが激しいのでPEラインなどのマルチフィラメント系のラインを使う釣りでは避けた方が良いでしょう。
ごく一部の超高級ラインのみ快適に使えますが・・・
ブランク
ブランクに使われているカーボンを見てみましょう。
書いているメーカーと書いていないメーカーがありますが・・・
設計にもよりますが、一般的に高弾性であるほど軽量で高感度ですが強度が低いです。
アジングロッドであれば40tカーボンがメインで使われていることが多いです。
近年は従来の40tカーボン(M40J)よりも強度が高いM40Xというカーボンを使っているロッドも出ています。
因みに、高品質カーボンで有名なトレカT1100Gは33tカーボンです。
気になる方は「M40X 東レ」で検索すると詳細ページが出てきますので見てみてください。
※こちらにはリンクもグラフも貼れません。
ハイエンドモデルのアジングロッドをご紹介
ここからはハイエンドモデルのアジングロッドを紹介していきます。
僕が本気で凄いと思うロッドと他のサイトでは紹介されないようなマニアックなところを紹介していこうと思います。
簡単には買えないロッドもあるので欲しくなったら頑張って探してくださいね。
ワークスリミテッドSWフィネス TFL-55RX-Ti (バリバス)
※リンクはありません
ロッドビルド界の神とまで言われる安達さんの作品。
ブランクは40tと46tのコンポジットです。
オリジナルリールシートのカーボンパイプまで肉抜きされた超軽量ロッド。
チタンティップが搭載され、前作よりも感度UPが実現されています。
ガイド1つ1つが手曲げ加工されているところに拘りを感じます。
ブランクスに手書きされたロゴのカッコ良さにも注目。
間違いなくアジングを楽しくさせてくれる1本です。
入手困難商品です、まだ在庫が残っている釣具屋を探し回るかオークションで探すかのどちらかになるでしょう。
クリスター56ファインダー (クリアブルー)
クリアブルー×デジーノのコラボ商品。
ティップ径が0.5㎜と極細で、アジングロッドとは思えないほど柔軟です。
ブランクスは30t+35t、ソリッドは24tと高弾性ではないのにも関わらず、非常に軽量で高感度な不思議なロッドです。
軽量ジグヘッドの操作感度は抜群で、市販ロッドではトップクラスだと思います。
ブランクが非常に細いので、抜き差しにすら気を使います。
ジグ単の釣りのレベルをより引き上げてくれるでしょう。
クリスター60フォーカス (クリアブルー)
クリアブルー×オリムピックのコラボ商品。
バット側には強度が高いT1100G、ティップ側には高弾性のM40Xと高級カーボンを惜しげもなく使用しています。
ティップ径が細く、バット系が太いラッパ状のブランクはとてつもない反響感度を生み出すはずです。
ドリームコンスリー62L菫 (ドリームアップ)
豆アジからギガアジまでをターゲットとしたジグヘッドリグ向けロッド。
ハリが強いショートソリッドティップと柔軟なベリーが独特の使い心地をもたらします。
ティップよりもベリーを柔らかくすることで、ロッドに高負荷が掛かる状況下でも、抜群の反響感度を保ちます。
ベリーが柔軟なので0.5gのジグヘッドも快適に使うことが出来、豆アジでもばっちりフッキング出来ますが、バットが強いので、ギガアジにもしっかり対応できます。
フル4軸カーボンのブランクがネジレを抑え、強い反発力を生み出します。
使えるウエイトの上限が5gと重めなので、軽量な分離リグなら扱うことが出来るオールラウンダーな一面も持っています。
エステルラインでも十分な感度がありますが、PEラインとの相性が抜群に良く、PEと合わせた時の感度は圧倒的です。
リアルクレセント55 (リップルフィッシャー)
※55はリンクがありませんでした
ヤマガブランクスで有名な山鹿釣具のロッドです。
ブルーカレントよりもシャキッとしてシャープな印象です。
チューブラーなので持った時に非常に軽く感じます。
レギュラーテーパー気味のチューブラーティップなので、キャストのしやすさが異次元です。
店頭ではなかなか見ないので探すのは大変だと思います。
空我XAK-54TZ (レガーメ)
※リンクはありません
メーカー公式オンラインストアか全国に14店舗しかない取扱店で買うかのどちらかになります。
1g以下の軽量ジグヘッドを繊細に操作することに特化した1ピースモデルです。
パリッとした4軸カーボンのブランクスに繋がれたハリが強めのソリッドティップが抜群の感度を生み出します。
軽量で細身のブランクですが、尺アジにも対応できるパワーを持ちます。
ピエロ511 (トゥルースジャパン)
※リンクはありません
取扱店が国内に13店舗しかありません。
実はこのロッドのことはあまり知りません。
このメーカーのエギングロッドのブランクはメッチャ良かったです。
他人の意見を参考にして買うようなロッドではないと思います。
取扱店舗が少ないので、触ってみたいなら遠出する必要があるかもしれません。
宵姫天S54FL-solid (がまかつ)
無駄という無駄を取り払い、極限まで突き詰められたロッド。
これ以上は不可能とも思えるほどの軽量化されたこのロッドは「S54FL-solid」で驚異の32g。
リールシートに使われている極薄高弾性カーボンパイプは強く握ると潰れてしまうほど薄くなっています。
無駄なものが一切ないので、振動の吸収が少なく、抜群の感度を誇ります。
少し先重りしてしまうバランスですが、この圧倒的な軽さがそれを感じさせません。
極限まで突き詰められた最高の感度を体感せよ!
ソアレリミテッドS68UL-S (シマノ)
シマノの最上級ブランド。
T1100GやM40Xなど最高級クラスのカーボンを採用。
更に、スパイラルXコア・ハイパワーXが搭載され、非常に高感度かつ高強度なブランクとなっています。
カーボンモノコックグリップ・ブリッジライクシート・Xガイドエアロチタンがブランクの感度を最大限引き出します。
感度と強度、相反する要素を超ハイレベルで兼ね備えたこれまでの常識を打ち破るロッドがここにあります。
ハイエンドロッドの高感度を体感せよ!
細部まで拘り抜かれたハイエンドアジングロッド。
ハイエンドでしか体感できない使い心地があります。
ハイエンドロッドでしか見えない世界を体感してください!