磯の王者ヒラスズキ。ルアーフィッシングをしている方なら1度は釣ってみたいと思うのではないでしょうか?
荒波や強風の中、警戒心の高いヒラスズキを釣るためにはルアーには様々な性能が求められます。
今回はヒラスズキ釣りに必要なルアーについて細かく解説しますので、ぜひ参考にしてください!
※選ぶべきルアーは場所の特性や釣り人のスタイルでかなり変わります。
ヒラスズキ用ルアーを選ぶ際に見るべき6つのポイント
- サイズ
- フックサイズ
- フック数
- 重量
- カラー
- 潜行レンジ
それぞれ解説します。
サイズ
一般的にヒラスズキに使われるルアーのサイズは8㎝~14㎝あたりであることが多いです。
12㎝より大きなサイズを想像する方も多いかもしれません。
ヒラスズキ釣りにおいて好条件と言われる、分厚いサラシが出来るような状況下では、ルアーは大きい方が操作しやすく、またアピール力も高いことは間違いありません。
しかしヒラスズキは意外と小さなルアーを好むことが多く、ルアーサイズを下げた途端に爆釣劇が始まることもあります。
ただし小さなルアーは強風や高波などの状況下では操作し難いというデメリットがあるので、その時の状況に合わせたサイズ選択が大切です。
まずは9㎝程度のルアーと12㎝程度のルアーを持っておくと良いでしょう。9㎝のルアーは意外と出番が多いですよ。
フックサイズ
ヒラスズキのパワーはマルスズキに比べると強く、マルスズキ用のルアーに付いている純正フックでは曲げられてしまうこともしばしばです。
ヒラスズキ用ルアーに搭載するフックは最低でも♯4、できれば♯3以上が望ましいです。
掛かり方が悪かったり、少々無理なファイトやランディングをすると♯4でも一撃で折れるという事は経験済みです。
「純正フックを変えればいいだけじゃん」と思う方もいるかもしれませんが、ルアーは非常に繊細なバランスで作られているため、フックサイズを変えることで泳ぎがおかしくなってしまうことも珍しくありません。
フックサイズを上げてもしっかり泳ぐルアーもありますが、それが分からない方は純正時で♯4以上のフックが搭載されているルアーを選ぶことをおすすめします。
フック数
ヒラスズキ釣りに使われるルアーの多くは2フックか3フックです。
2フックの場合はフックサイズが大きいので、フックが曲げられにくいという特徴があり、大型狙いの時や掛けた1匹を確実に取りたいときに使います。
3フックの場合はフックサイズが小さくなり、フックが曲げられたり折られたりしてバラす可能性が上がりますが、フックが多い分フッキング率の高さに優れています。大型が少ないエリアやバイトが多い場面でおすすめです。
重量
何度も言っていますが、ヒラスズキ釣りは強風時や高波時に行う事が多い釣りです。
そのためルアーが軽すぎると飛距離が出なかったり、風に流されたりして満足に使う事が出来ません。したがってルアーには最低限の重量が求められます。
求められる重量はルアーのサイズにもよりますが、9㎝程度のルアーであれば最低でも10gは欲しいところです。
しかし重すぎるルアーも良くありません。沈下速度が遅くて重いルアーなら問題ありませんが、ストンと沈むヘビーシンキング系のルアーではサラシの中を漂わせるような使い方や長時間止めるような使い方が出来ないので使い勝手が悪いです。
ヒラスズキ用にルアーを選ぶ際は重量にも気を配りましょう。
カラー
自分から見えやすいカラーを選びましょう。おすすめはオレンジ系やピンク系です。特にマット系のカラーは見やすいですね。
ルアーが自分から見える、ただそれだけでロスト率が格段に下がります。またルアーの後ろに着いたヒラスズキを見つけやすくなるというメリットもあります。
ヒラスズキがルアーを喰う瞬間が見えると言うだけで楽しさが10倍ぐらいになります!
基本的にヒラスズキがルアーの背中側を見ることはないので、自分が見やすいカラーを選びましょう。
マットオレンジは神、異論は認めない。
潜行レンジ
ルアーの潜行レンジはかなり重要です。水深が浅いポイントであればあるほど、微妙なレンジの調整が必要になります。
またヒラスズキは水深1m以浅の場所から飛び出してくることもありますが、そのようなポイントで潜り過ぎるルアーを使ってしまうと根掛かりの原因にもなります。
ルアーを上手く使い分けて、レンジは細かく調整しましょう。
ヒラスズキ釣りに使うルアーの種類
ヒラスズキ釣りに使うルアーはポッパー・シンキングペンシル・ミノー・バイブレーション・スピンテール・ワームなど様々ですが、いきなり全て揃える必要はありません。
まずはポッパー・ミノー・ワームを揃えると良いです。
ポッパー
水に浮き、水深0㎝~20㎝ほどを曳けるルアーです。(シンキングポッパーもありますがここでは除外します)
水面は最も魚に見切られにくいレンジなので、日中の日が高い時間帯やミノーなどの潜るルアーで反応が得られないときに効果的です。
ミノーやバイブレーションをさんざん通しても出ないのに、ポッパーに変えた途端に出てくることも珍しくありません。
浮くことで、潮を噛みにくいので風や潮に流されやすく、コントロールが難しいのが欠点です。
ミノー
巻いて潮を噛ませることで、ブリブリと動き潜るルアーです。潜る深さは設計によって様々です。
しっかりと潮を噛んでくれるので、風や潮に流されにくくコントロールしやすいです。
また引き抵抗が大きく、強風下でもルアーの操作感が感じやすく、的確な操作が可能です。
ワーム
水深が深いポイントやサラシが薄い時に効果的です。サラシの中を漂わせたり、その場で止めたりすることが出来ないので、深いレンジを巻いて誘う事が多くなります。
あまり出番はありませんが、深いレンジを曳けるルアーも念のため持っておくと良いでしょう。
シンキングペンシル
ポッパーやミノーよりもアピール力が低いですが、大人しめのアクションがスレたヒラスズキに効果的です。
そこそこ重量があっても浮き上がりが良く、飛距離も出るので、遠くのサラシを撃つのに便利です。
巻くのを止めると沈んでしまうので、サラシの中を上手く漂わせるためにはそれなりの経験が必要ですが、使いこなせれば大きな武器となることは間違いありません。
バイブレーション
使い方はワームと似ています。基本的には深いレンジを攻めるときに使います。
スピンテール
ブレードが付いたルアーです。僕は全く使いませんが、切り札として使っている方も多いようです。
おすすめのルアー
僕が実際に使っているルアーの中でも特におすすめのルアーをご紹介します。
リップルポッパー(タックルハウス)
リトリーブで引き波を立てる系のアピール力低めのポッパーです。
水面を波に乗せてフラッ、フラッとナチュラルに漂わせることでヒラスズキのバイトを引き出します。
がっつり水を噛むとミノーのようにブリブリと潜って泳ぎます。タダ巻きも良し、軽いトゥイッチで首を振らせるも良しです。
大型2フック設計で9㎝♯4を背負える設計は貴重です。
おすすめのサイズは9㎝と11.5㎝で、僕の中では絶対に外せないルアーとなっています。
TKLM(タックルハウス)
大昔からある古のリップレスミノー、たぶん僕より年上です。
アピール力は強すぎず弱すぎず、そして潜り過ぎないのが良いですね。
大型2フック設計の貴重なルアーで、9㎝でもヒラスズキ釣りに必要なフックを背負う事が出来ます。
12㎝は僕が1投目に投げるとほぼ決まっています(笑)
特に9㎝は一部の界隈では「もはやエサ」とまで言われており、僕の中では絶対に外せないルアーです。
ヒラフィード(ゴーフィッシュ)
その名の通り、ヒラスズキを釣るためのルアーです。
♯4の3フック設計なので、秋シーズンの数釣りに最適です。
ベースはタックルハウスのフィードシャローですが、カラー違いなだけでなくウエイトや重心が少し違い、荒波や強風の中でも安定感が出るようチューニングされています。
潜行レンジやアピール力は絶妙ですが、飛距離が出ないのが難点です。
サイレントアサシン(シマノ)
とにかく飛びます。初めて投げた時はちょっと引きました(笑)
フローティングでもしっかり飛ぶので、遠くのサラシの中で止めたいときには効果抜群です。
ドリームシャッド(ドリームアップ)
ハイアピールが特徴のシャッドテールワームです。
ロックフィッシュ・フラットフィッシュで高い実績を誇るルアーですが、ヒラスズキにも効果抜群です。
特に深いレンジに潜んでいる魚やサラシが薄い時に効果的です。
トライデント(シマノ)
とにかくぶっ飛びます。巻けば浮き上がるのでシンキングペンシルですがサラシの中を漂わせるような使い方も可能です。
細身なのでスレていたり、大きなルアーには見向きもしないときに効果的です。
フックは替える必要がありますが、大きくしてバランスが崩れてもそれほど問題はありません。
ボックスに1個忍ばせておきたいルアーです。
最高のルアーでヒラスズキ釣りを楽しもう!
ヒラスズキがルアーを喰う瞬間は圧巻の迫力です。
今回ご紹介したルアーは全て僕が実際に信頼を置いて使っているルアーなのでぜひ試してみてくださいね!